ペットの適正飼育呼び掛け 島内の飼育崩壊事例も紹介 徳之島・12ウェルビー

2022年06月21日

適正飼育の必要を訴えた12ウェルビーの啓発活動=19日、徳之島町亀津

徳之島でイヌやネコの適正飼育の普及に取り組む「12(★わんにゃん)ウェルビー」(政田由美子代表)の啓発活動が19日、徳之島町亀津のスーパー店頭であった。島内であった多頭飼育崩壊の様子をパネルで展示したほか、買い物客らにチラシを配布。ペットを家族の一員として迎え、正しく飼育するように訴えた。

 

同団体は「徳之島をイヌやネコ、人にとって幸せで暮らしやすい島に」の理念のもとに今年1月に発足。現在、役員7人と約40人のサポーター会員がおり、「適正飼育」「終生飼養」の周知、啓発を軸に活動するほか、イヌ、ネコが繁殖し過ぎて劣悪な飼育環境に陥る多頭飼育崩壊の解決にも力を入れている。

 

展示パネルでは、ふん尿にまみれた劣悪な飼育環境や、皮膚病にかかったイヌなど多頭飼育崩壊の悲惨な状況を伝えたほか、保護後に譲渡されて元気に過ごしているイヌの姿も紹介。避妊手術やフィラリア予防の推進も呼び掛けて、イヌやネコが健康でいるために必要な処置についても伝えた。

 

同団体はこれまでに3カ所のイヌの多頭飼育崩壊の現場(計48匹)に介入している。政田代表は「どの事例ももともとは1匹のイヌやネコの飼育で始まった。増え過ぎを防ぐには不妊手術と適正飼育しかない」と話し、「多頭飼育崩壊に陥れば飼い主だけでは解決できない。未然に防止するためにも気付いたら早期に行政に相談してほしい」と協力を呼び掛けた。

 

政田代表は「徳之島保健所管内のイヌの保護数は県内ワースト。島外の団体に協力してもらってようやく譲渡先が見つかっている」と島内の現状を嘆くとともに、「既に保護活動だけでは限界が来ている。『ペットは屋外で飼うもの』『避妊手術はかわいそう』など、従来の考え方を根本的に変えないと問題は解決できない」と危機感を示した。