豊かな自然の魅力体感 社協と協力しエコツアー開催 奄美瀬戸内RC

2023年04月18日

世界自然遺産

国立公園の森で自然の魅力を体感した奄美瀬戸内RCのエコツアー参加者=16日、瀬戸内町

奄美瀬戸内ロータリークラブ(町田慶太会長、会員14人)は16日、心身に障がいのある人や介助が必要な人たちを招いたエコツアーを開催した。会員や介護者も含め計約20人が参加。瀬戸内町油井岳周辺を散策して奄美大島の希少な動植物について学び、身近にある豊かな自然の魅力を体感した。

 

普段外出の機会が制限されることが多い人たちへ奄美の自然と触れ合う機会を提供し、生きがいを感じてもらおうと同RCが企画。瀬戸内町社会福祉協議会が協力し、奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の認定ガイド佐藤幸雄さん、國宗弓穂さんが案内を務めた。

 

一行は同町油井岳の展望台や、国立公園特別保護地区内を散策。森の中では国の天然記念物のアカヒゲやルリカケスなど野鳥のさえずりに耳を澄ませ、路傍を彩るさまざまな自生ランや樹齢300年ともいわれるイタジイの大木などを観察した。

 

國宗さんはシイの実を食べる動物や鳥、朽ち木や落ち葉を利用する虫や植物などさまざまな動植物の生態を紹介。「イタジイは森の生き物にとってのインフラ」と述べ、奄美の自然の特徴と魅力を伝えた。

 

参加した同町船津の加藤絹子さん(75)は「(新型コロナで)遠くへ出掛けるのは久しぶりで楽しかった。いろんな種類のランがあることに驚いた」と笑顔で話していた。