珍鳥レンカク飛来 干潟で餌ついばむ 奄美大島

2022年06月17日

干潟で餌をついばむレンカク(手前)と羽を休めるクロツラヘラサギ=14日、奄美大島(浜田太さん撮影)

奄美市大島北部の海岸で14日、奄美では珍しい野鳥レンカクの飛来が確認された。写真家の浜田太さん(68)=奄美市名瀬=が干潟にいた1羽を発見し、餌をついばんだりする様子を写真に収めた。

 

レンカクは全長55センチ。夏羽では尾が長くなり、体は褐色で頭からのどにかけて白く、首の後ろ側は黄金色。足指が非常に長いのが特徴。奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長によると、台湾などで繁殖し、南西諸島では春や秋の渡りの季節に時折見られる。奄美大島での確認は2015年6月以来という。

 

浜田さんは14日午後2時ごろ、生き物などの撮影中に、浜から約100メートル先の干潟にいるレンカクを発見。干潟では同じく迷鳥のクロツラヘラサギ2羽が羽を休めており、近づいたところを一緒に撮影した。

 

「レンカクの実物は初めて見た。きれいな鳥なので夢中で撮影した」と浜田さんは喜び、「奄美は渡り鳥の中継地で、いろんな個体が見られる。餌が十分にある環境をしっかり守らないといけない」と話した。