GTと思いきや… 3㍍の巨大ウツボ釣り上げ 奄高3年の大山さん

2022年10月17日

巨大なウツボを釣り上げた(左から)大山さんと加納さん=16日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美高校3年生、大山晃綾(こうよう)さん(18)は15日夜、同市の名瀬漁港で巨大ウツボを釣り上げた。体長は3㍍で、平均的なウツボのおよそ3倍の長さ。予想外の穫物を前に「引き上げた時は、あまりの大きさに驚き、めっちゃ叫んだ。うれしさがすごい」と喜びを語った。

 

高校1年生の夏から釣りの魅力にはまっているという大山さん。放課後や休日を利用して週に4回ほど名瀬漁港に通う。この日はGT(ロウニンアジ)を狙っていたといい、ヒットした時の引きの強さに「GTがきたんじゃないか」と期待に胸を膨らませた。

 

ところが、獲物は海底を這いずり回りなかなか上がってこない。真下まで引き寄せたところ、想定外の大物ウツボだと気付いて驚いた。一人で釣り上げるのは困難と判断し、友人の加納響さん(18)に協力を依頼。二人で必死にリールを巻き上げ、苦闘の末にようやく巨大なウツボをゲットした。

 

釣り上げたウツボは、ややグロテスクな見た目から食べることをためらったが、記念に空揚げにするという。大山さんは「命に感謝して食べる」と話し、本命のGTについては「高校生のうちに釣り上げたい」と意欲を燃やしている。