時岡さん、青年の部準優勝 「請くま慢女節」歌う 九州民謡王座決定戦

2025年03月26日

芸能・文化

九州民謡王座決定戦で青年の部準優勝に選ばれた時岡優里菜さん(提供写真)

九州各地の民謡唄者らがのどを競う「第4回九州民謡王座決定戦」(九州民謡王座決定戦・コツコツ節全国大会実行委員会主催)が15、16の両日、大分県日田市の市民文化会館で開かれ、時岡優里菜さん(19)=奄美市名瀬=が「請くま慢女節」で青年の部準優勝を飾った。

 

同大会は、九州・沖縄の民謡の普及や継承などを目的に2022年から毎年開催。15日に予選、16日に決勝戦があり、年代別の6部門に計164人がエントリー。決勝戦には予選を突破した60人が臨んだ。主催者によると、奄美民謡の歌い手は時岡さんを含む3人が出場した。

 

時岡さんは同大会初出場。決勝戦では青年の部20人から準優勝に選ばれた。各部門の優勝者、準優勝者が出場する王座争奪戦にも参戦した。

 

4歳から島唄に親しみ、小学1年生の頃から本格的に練習を始めたという時岡さん。奄美民謡大賞をはじめ島内外の各種大会で入賞実績を持つ。現在は奄美看護福祉専門学校で看護師を目指して学んでいる。

 

大会当日は、直前まで重なっていた試験の疲れにより不調のまま本番を迎えた。「(全力が出せず)悔いが残る大会にはなったが、賞をいただけてうれしい」と話した。

 

4~6月にも島内外で開かれる複数の大会に出場予定。時岡さんは「島唄も看護の勉強も目標に向けて両立して頑張りたい。魅力があってすてきな奄美の島唄をいろんな人に知ってもらいたい。自分のベストの歌でパフォーマンスができたら」と意気込んだ。