一村の住まいの変遷紹介 「終焉の家と、キッズクラブ」企画展 田中一村記念美術館

2024年03月31日

芸能・文化

田中一村の奄美での居住地変遷などを紹介する企画展=30日、奄美市笠利町

奄美で晩年を過ごした日本画家・田中一村が人生最後の日々を送った家と、その家の環境美化に取り組む子どもたちの活動を紹介する企画展「田中一村終焉(しゅうえん)の家と、一村キッズクラブ」が30日、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で始まった。一村の奄美での主な居住地の変遷(へんせん)や生前の軌跡、没後の動向写真や図などを展示し、来場者は一村に対する理解を深めている。入場無料、5月6日まで。

 

企画展は田中一村記念美術館主催。イントロダクションでは「一村69年の人生」と題して、栃木県で生まれ、東京、千葉、奄美に移り住み、生涯を閉じるまでの軌跡を紹介した。

 

続く展示は6章に分かれ、一村が16年暮らした奄美市名瀬有屋町の借家を写真家の田辺周一氏(栃木県)が1977年5月に撮影した写真や、一村が人生最後の11日を過ごした借家の移転の経緯、一村キッズクラブの活動内容などを展示している。

 

奄美市名瀬から訪れた女性(52)は「終焉の家のことは新聞などのニュースでは見聞きしていたが、実際に行ったことはない。展示を見て、一度は訪れてみたいと思った」と話した。