コロナ以前の9割に回復 感染症5類移行が要因か 入り込み・入域客数(奄美群島)

2024年03月31日

社会・経済 

新型コロナの感染症法上の位置付けが引き下げられた直後、名瀬港に寄港した客船「にっぽん丸」の乗客。物販ブースで買い物する人の多くはマスク姿だった=2023年5月9日、奄美市の名瀬港観光船バース

県大島支庁は27日、2023年の奄美群島への入り込み・入域客数を発表した。入り込み客は82万3238人で前年比13万7294人(20・0%)増、入域客は64万1575人で同10万5355人(19・6%)増。20年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で減少していたが、23年は過去最多を記録した19年比で9割ほどまで回復した。23年5月に新型コロナの感染症法上の位置付けが2類相当から5類に引き下げられたことが人流回復の要因とみられる。

 

入り込み客は、奄美群島外から奄美各島に入った人(入域客)と群島内で移動した人の合算。入り込み客は19年に過去最多89万1351人を記録した後、20、21年はコロナ禍で50万人台と低迷した。22年は19年比の8割ほどまで回復。新型コロナ感染症が5類に移行した23年は約9割となり、関西の入域客が19年を上回った。

 

島別の入り込み客は奄美大島49万3531人(前年比19・0%増)、喜界島5万4335人(同24・1%増)、徳之島13万1295人(同19・5%増)、沖永良部島8万526人(同22・3%増)、与論島6万3551人(同23・1%増)。

 

島別の入域客は奄美大島42万6903人(前年比19・3%増)、喜界島2万6363人(同26・3%増)、徳之島8万4338人(同19・5%増)、沖永良部島5万7705人(同21・3%増)、与論島4万6266人(同17・4%増)だった。

 

入域客を出発地別でみると、鹿児島37万3626人(前年比21・3%増)、関東9万9947人(同19・8%増)、関西7万7794人(同6・8%増)、沖縄6万6833人(同27・6%増)、福岡1万9797人(同8・1%増)だった。