御殿浜公園のベンチ完成 新たな住民憩いの場に 奄美中央RC

2024年04月01日

地域

アートベンチの完成を祝う奄美中央RCの会員ら=31日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の御殿浜公園で31日、奄美中央ロータリークラブ(RC、上堀内ちあき会長)が設置した石製アートベンチ3基のお披露目と清めばらいがあった。会員や行政などの関係者約40人が出席。公園の新たな憩いの場となったベンチの完成を祝った。

 

奄美中央RCは、ロータリークラブ地区財団助成金を活用し、世界的な海洋汚染の拡大防止を願った「環境保全×アートプロジェクト」として、海を望む御殿浜公園内にベンチを設置。2月には、一村キッズクラブのメンバーらがベンチ周りを海をモチーフにクラッシュタイルで飾り付けた。

 

ベンチは、背もたれ部分にあまみ民話絵本「さるのいきぎも」のパネルがはめ込まれ、海洋環境保全を呼び掛ける標語があしらわれている。

 

清めばらいは名瀬の高千穂神社の當郷裕之宮司が執り行った。続いて除幕式と記念撮影があり、最後は六調で締めくくった。

 

ベンチ周辺の土地は県が所有し、奄美市が管理している。今後は奄美中央RCが清掃など管理を行うという。出席した新川康枝・県大島支庁長は「この場所は世界に広がる港を望み、環境について考えるにも適している。地域住民の憩いの場として長く愛されるベンチになれば」とあいさつした。

 

ベンチ周りのタイル張りを体験した名瀬の金城糸夏ちゃん(5)は「(ベンチの飾り付けは)魚やイカを作ってきれいにできた。公園に遊びに来た時の休憩に使いたい」と笑顔を見せた。