九州初、JCF学生映画祭 入賞6作品など上映 奄美市

2024年03月25日

芸能・文化

初監督作品について語る北海道情報大の武藤樂さん=24日、奄美市

第17回JCF学生映画祭in奄美大島&与路島(同実行委員会主催、高秀蘭委員長)のコンペティション部門「学生映画アワード」の入賞作品が決まり、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)で24日、上映会が開かれた。同祭の九州開催は初。

 

1999年、美術系大学や専門学校、映画研究会の学生らの「才能の発掘と育成」をコンセプトに掲げ、北海道夕張市で始まった。第17回は「夢は続く~卒業と門出」がテーマ。全国から応募111点と招待ノミネート2点の計113作品が寄せられ、カメラワークの上手さで審査員から高評価を得た、成蹊大学4年の渡部拓人監督「端くれ」がグランプリに輝いた。

 

上映会ではグランプリを含む入賞6作品のほか、第14回準グランプリ作「アマミノクロウサギ保護啓発ムービー」(長尾敦史監督)や与路小中学校の児童生徒による島口劇「となりのヨロロ」なども上映され、来場者らは若き監督たちの才能や島の魅力あふれる作品に見入った。

 

会場には、初監督作「母さんの『か』」で入賞した北海道情報大学2年の武藤樂さんも来場。「親への感謝を形にした作品が入賞し、また多くの方に見ていただき、本当にうれしい。いつか奄美を舞台にした作品も撮りたい」と語った。

 

映画祭のコンセプトに引かれて来場したという奄美市の川口秀美さんは「島では、夢にチャレンジしている学生さんたちの作品を見る機会があまりないので、良い刺激になった」と話した。