写真で振り返る田中一村展 5月25日まで開催 県奄美パーク

2025年04月20日

芸能・文化

パンフレットを手に昨秋、東京都であった展覧会の写真を観覧する来場客=19日、奄美市笠利町の田中一村記念美術館

東京都美術館(台東区)で昨年秋に開かれた「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を写真で振り返る企画展が19日、奄美市笠利町の県奄美パーク田中一村記念美術館で始まった。31枚の写真で、東京であった展示会の模様を伝えている。観覧は無料で5月25日まで開催。

 

田中一村展は昨年9月19日から12月1日まで開催。一村の代表作「アダンの海辺」「不喰芋(くわずいも)と蘇鐵(そてつ)」など300点を超える作品や資料を展示し、不屈の情熱で芸術を探究し続けた希代の画家の生涯を紹介。来場も約28万8千人と好評だった。

 

娘とともに同パークを訪れた東京都在住の70代女性は「昨年の展覧会で田中一村の作品や生涯に感銘を受け、東京では見られなかった作品を鑑賞するために奄美に来た。企画展も当時を思い出せて感慨深い」と話した。

 

同館学芸専門員の上原直哉さんは「東京での展覧会はインターネットアンケートでも1位になるなど、非常に好評だった。奄美の人に少しでも雰囲気を伝えたいと企画した。一村の作品は奄美の宝。企画展に合わせてぜひ作品も鑑賞してほしい」と来場を呼び掛けた。

 

企画展の観覧は午前9時から午後6時まで。5月7、21日は休館日。問い合わせは電話0997(55)2635同館へ。