地域の文化伝承へ 徳之島町で島口・島唄・民舞の祭典

2022年06月27日

芸能・文化

3年ぶりの開催となった島口・島唄・民舞の祭典=26日、徳之島町亀津

第37回島口・島唄・民舞の祭典(徳之島町教育委員会主催)が26日、町生涯学習センターであった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催。島内から6組約30人が出演し、島唄や民舞を会場に詰め掛けた観客約120人に披露した。

島口・島唄の発表と鑑賞の場を提供し、郷土文化の伝承への関心を高めることなどが目的の恒例行事。大島地区文化協会連絡協議会が定めた「方言の日」(2月18日)に関連して、例年2月下旬ごろに開催していたが、2018年から農繁期を終えた6月に時期を変更している。

ステージを披露したのは、島唄5組、民舞1組の団体、個人。8月6~7日に東京・浅草で開催される民謡民舞少年少女全国大会へ出場する阪本莉音奈さん(亀津小3年)がトップバッターを務めた。島唄の「行きゅんにゃ加那」を歌った阪本さんは「きょうは緊張して声の伸びがいまいちだったけど全国大会では10位以内に入れるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。

イベントの趣旨から、来賓の高岡秀規町長と行沢弘栄町議会議長、主催者代表の福宏人教育長らも島口であいさつ。司会進行を務めた重岡勇次社会教育課長は幕あいで島口にまつわる学生時代のエピソードも紹介し、会場を盛り上げた。