新設「秀作賞」に奄美から2人 鹿児島市で県美展始まる 25日まで
2025年05月18日
芸能・文化

入賞・入選作品が展示され、多くの来場者が訪れた第71回県美展=17日、鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館
【鹿児島総局】第71回県美展(県美術協会など主催)が17日、鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館と市立美術館で始まった。応募総数842点のうち、入賞・入選作品771点を展示。奄美関係では、公募の部で今回新たに設けられたスモールアート(SA)秀作賞に神川こづえさん(知名町、洋画)と、重村敏光さん(奄美市、日本画)が選ばれた。県美展は25日まで。
県美展は鹿児島県の美術文化振興を目的に1954年から開催。今年は洋画、日本画、彫刻、工芸、デザイン、写真の各作品が公募の部に481点、会員の部に195点、障がいのある人の作品が対象のハートフルの部に166点寄せられた。
審査委員長の祝迫正豊県美術協会長は「各部門、真摯(しんし)に制作された秀作を見せてもらった。洋画部門は全体としてコロナ禍の時代を経て開放的になり、風景に力を入れた作品が多く見られた。今後も県美展の意義を理解し多くの方に挑戦してもらいたい。また、若い人の挑戦が増えてほしい」などと総評した。
入賞・入選者は県美術協会ホームページに掲載している。奄美関係の入賞者と作品は次の通り。(敬称略)
【公募の部】▽SA秀作賞 神川こづえ「ギンの世界」、重村敏光「大島紬再考(奄美)」▽会員推挙 鈴木明実(龍郷町)「I LOVE AMAMI〝メビウスの奄美〟」(洋画)、福永加代子(奄美市)「激流」(写真)、森美佐子(奄美市)「鏡面」(同)
【会員の部】▽部門優秀賞 稲光政(瀬戸内町)「カケロマ暮色」(写真)