方言の魅力を堪能 島口・島唄・民舞の祭典 徳之島町

2023年09月04日

芸能・文化

島唄を披露するミュージックワイドのメンバー=3日、徳之島町

第38回島口・島唄・民舞の祭典(徳之島町教育委員会、町生涯学習センター主催)が3日、徳之島町の同センターであった。約200人が来場。島内8組45人が披露する島唄や民舞、島口(方言)の魅力を生かした話芸や唄あそびなどさまざまな演目を楽しんだ。

 

島口・島唄の発表と鑑賞の場を提供し、郷土文化の伝承へ関心を高めることなどが目的の恒例行事。以前は大島地区文化協会連絡協議会が定めた「方言の日」(2月18日)に関連して、例年2月下旬ごろに実施していたが、農繁期が重なることから2018年以降は夏場に開催している。

 

イベントの趣旨から、来賓の高岡秀規町長と行沢弘栄町議会議長、主催者代表の福宏人教育長らも島口であいさつした。イベントでは団体、個人など島唄5組、島口2組、民舞1組が出演。小学生の島唄グループ「ミュージックワイド」がトップバッターを務め、島唄「朝花節」「行きゅんにゃ加那」を披露した。

 

同グループの芳村しずくさん(犬田布小6年)は「少し緊張したけど、みんなと一緒なので安心して演奏できた」とステージを振り返り、「祖父母の島口はほとんど分からないが、良い唄者になるには島口の勉強が必要。頑張って話せるようになりたい」と語った。