奄美は前年比11・4%増 コロナ禍前も上回る 県観光動向7月調査

2023年09月05日

社会・経済 

奄美市であった「かごしま総文郷土芸能部門」の舞台発表前に記念撮影する徳島の高校生。総文では、出場高校生ら約1千人が来島した=7月30日、同市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)

【鹿児島総局】県がまとめた7月の観光動向調査結果によると、県全体の宿泊客数(延べ人数)は前年同月比8・2%増の23万8365人だった。奄美地区の宿泊客数は3万5057人で、前年同月に比べ11・4%増加した。全体では旅行需要喚起策「今こそ鹿児島の旅(第4弾)」の効果で関東からを中心に宿泊客が増え、前年を上回った。県計の宿泊客数は新型コロナウイルス禍前の2019年7月との比較推計値で10・6%減、奄美地区は9・7%増となっている。

 

奄美地区は前年同月と比較して宿泊客が国内、海外ともに増加。国内では関東、関西、九州、中部からが増え、個人客、団体客とも増加した。地区別でみると、その他地区を除く8地区で前年同月を上回った。

 

県全体の宿泊客のうち、外国人客は9368人で前年同月比2495%の大幅増。格安航空会社(LCC)の国際定期路線・鹿児島―香港便が運航再開したことなどから増加傾向にあり、コロナの影響で落ち込んだ前年を大きく上回った。主要観光施設・ドライブインの入場・来場者数(延べ人数)は32万70人(前年同月比16・9%増)だった。

 

調査は奄美地区の12施設を含むホテル・旅館など宿泊82施設、観光20施設、ドライブイン5施設を対象に行った。