かごしま総文開幕 生徒440人がパフォーマンス 鹿児島市で総合開会式
2023年07月30日
子ども・教育
全国の高校生による芸術文化活動の祭典「第47回全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)」が29日、開幕した。鹿児島県での開催は初めて。総合開会式は鹿児島市の西原商会アリーナであり、奄美の生徒も加わった総勢440人の出演者がオリジナル劇などで「鹿児島らしさ、高校生らしさ」を表現。秋篠宮さまと長男の悠仁さまも出席された。総文祭は8月4日までの7日間、奄美市など県内7市1町で開催され、全国から集った生徒
約2万人が計22部門で発表などを行う。
1977年に始まった総文祭は「文化部のインターハイ」と呼ばれ、かごしま総文は全国都道府県開催の一巡目を締めくくる記念大会。国際交流で海外3カ国(ニュージーランド、ベトナム、韓国)からも高校生を招く。
かごしま総文の基本方針は「紬(つむ)ぐ キバる 輝く」。「紬ぐ」は奄美で生まれた大島紬の製造工程などから連想し、「私たち高校生もさまざまな芸術文化をつなぎ合わせ、時代や歴史を彩る『総文祭』という素晴らしい一つの芸術作品をつむぎたい」との思いを込めた。
開会式は3部構成であり、県内外から観覧者1401人が訪れた。1部の式典では秋篠宮さまが「参加される皆さまが、日ごろの活動の中で培ってこられた創造性を発揮し、それを全国へと発信されることを期待いたします」とお言葉を述べた。
歓迎のあいさつで生徒実行委員会委員長の三森芽依さん(県立甲南高校3年)は「さあ、いよいよ私たちの青春をぶつける夢舞台が始まる。高校生が生き生きと輝く姿をぜひ見てほしい」と語った。
2部では鹿児島県と来年の開催地の岐阜県、海外3カ国の生徒たちが各地の踊りなど伝統芸能を発表。3部は劇を中心に島唄や書道、和太鼓演奏など多彩なパフォーマンスの共演で会場を盛り上げた。県立大島高校の上原奈々さん(3年)が作曲を担当した大会イメージソング「にじいろの結晶」を出演者全員が合唱して、式はフィナーレを迎えた。
式後は鹿児島市の国道「かごしま文化ゾーン」で全国各地から集まった高校生約1500人がパレードし、総文祭をPRした。