受験生、試験会場へ 徳之島では出発式 奄美群島
2023年01月13日
子ども・教育
【徳之島総局】全国一斉に実施される大学入学共通テスト(14、15日)が迫った12日、奄美群島の受験生たちの試験会場への移動が始まった。徳之島の亀徳新港では徳之島高校の受験生15人が保護者や教諭らに見送られながら真剣な面持ちで、受験会場のある奄美大島へ向かう定期船に乗り込んだ。
奄美群島の試験会場は、奄美市名瀬の県立大島高校のみ。奄美大島以外の離島の受験生は例年、航空機や定期船を利用して同島や沖縄へ移動し、試験に臨む。
亀徳新港の待合ロビーであった出発式では受験生を代表して、普通科3年の東那央さんがあいさつ。東さんは「初の受験で緊張しているが、これまで支えてくれた先生や家族の期待に応えるためにも頑張ってきます」と意気込みを語った。
引率する福留直美教諭は「新型コロナウイルスへの対応などは事前に準備できるが、昨年は現地入りしてからの津波警報や数学試験の難易度が上がるなどトラブルもあった」と話し、不測の事態も警戒。
その上で「想定外のことに対処することも試練のうち。生徒たち一人一人が無事に受験を乗り越えて成長してほしい」と期待した。