外国語学ぶ大切さ知る 在沖米国総領事と交流 ドルボ氏と英語で意見交わす 大島高校

2022年08月06日

子ども・教育

在沖米国総領事館のドルボ総領事(右)と英語で交流する大島高校の生徒ら=5日、奄美市名瀬

沖縄県から奄美大島に来島している在沖米国総領事館のマシュー・ドルボ総領事(46)は5日、奄美市名瀬の県立大島高校(黒木哲二校長、生徒672人)を訪れ、生徒らと交流した。1~3年生8人が参加。英語でドルボ氏と意見を交わし、外交官の仕事内容や外国語を学ぶことの大切さなどについて理解を深めた。

 

ドルボ氏は2021年8月に着任。同総領事館の管轄区である奄美群島の視察のため来島した。7月26日にオープンした奄美市住用町の観光拠点施設「奄美大島世界遺産センター」を訪れたほか、安田壮平奄美市長とも面会した。

 

交流会では、生徒らが奄美の地理や文化、自然に関するプレゼンテーションを発表。外国語を学ぶこつや異なる文化・考え方を持つ人たちと良好な関係をつくる方法などについて、ドルボ氏に英語で質問した。

 

ドルボ氏は外交官としてアジア各国で働いた経験を踏まえ、「外国語を学ぶことで、想像もしなかったいろんなことを経験できる。興味があることに対してモチベーションを高く保ち、時間をかけて追求してほしい。好奇心を持って人の話をよく聞くことも大切」と生徒らにアドバイス。同総領事館が実施するオンラインの国際交流イベントや、米国に留学する人のための奨学金制度などの情報も共有した。

 

3年生の箕輪佳倫さん(17)は「教育が両国の文化の懸け橋になるという話を聞いてやる気が出た。将来は世界で働きたいと考えているので、今からたくさんの人とコミュニケーションをとって相互理解ができるようになりたい」と話した。