心豊かなリーダー育成目指す 「子ども世界自然遺産講座」開講 島内の小中学生20人参加 奄美大島自然保護協会

2018年08月17日

子ども・教育

喜島さんのガイドを受けて金作原散策をする児童生徒ら=16日、奄美市名瀬

喜島さんのガイドを受けて金作原散策をする児童生徒ら=16日、奄美市名瀬

  奄美大島の「子ども世界自然遺産講座」が16日、奄美市名瀬の県立奄美少年自然の家で始まった。島内5市町村で構成する奄美大島自然保護協会主催の新規事業で、講座は年内に3回予定している。講座生は島内の小中学生20人。1回目の今回は17日まで1泊2日の日程で奄美大島の魅力を体感し、世界自然遺産について学ぶ。

 

 世界自然遺産登録を目指す島の自然の価値と環境保全について次代を担う子どもたちの意識を高め、島の文化や歴史の学習も通して心豊かなリーダー育成を目指す。講座生は奄美市、龍郷町、瀬戸内町、大和村、宇検村の小学生12人、中学生8人。

 

 初日の午前中は奄美少年自然の家で環境省奄美野生生物保護センターのアクティブレンジャー、髙橋周作さんらを講師に奄美の世界自然遺産登録に向けた取り組みや希少な動植物などについて学んだ。

 

 午後は奄美市名瀬の金作原で野外研修。講座生は奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の喜島浩介会長(67)から植物や環境の説明を受けながら約1時間半、金作原を散策した。

 

 瀬戸内町から参加した土岐直也さん(14)=古仁屋中2年=は「自然に興味があり、家族でよく山や海に行く。金作原でヒカゲヘゴの新しい葉がゼンマイのように丸まっているのを観察できた」と話した。

 

 17日は、奄美少年自然の家で奄美海洋生物研究会の興克樹会長の講話「地域資源としての海洋生物」や野外炊さんなどがある。

 

 次回は11月1~5日の4泊5日の日程で世界自然遺産登録地の屋久島を訪問する。

 

 

 

 

 

【編注】写真はどちらか1枚を使ってください