環境問題など理解深める 台湾の中学とオンライン交流 大和村
2024年04月30日
子ども・教育
大和村企画観光課は29日、村内の中高生を対象とした台湾とのオンライン交流学習講座を開いた。村役場と台北市立建成国民中学校をウェブ会議システムでつなぎ、双方の中学生らが互いに英語でプレゼンテーションを行って、それぞれの国の環境問題について意見を交わした。
同村は昨年12月、初の国際交流事業として大和中学校の生徒13人を台湾に派遣した。建成国民中とは友好姉妹校の提携を結んでおり、継続的な交流を予定している。
オンライン交流には大和村から希望する中学生6人と高校生1人が参加。建成国民中からは英語上級クラスの生徒12人が参加した。
プレゼンテーションのテーマは、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられている17の目標の一つ「飢餓をゼロに」。参加者たちは自国のフードロスの現状や身近な取り組みなど、事前に学習した内容をまとめて英語で発表し、質疑応答で互いの国の環境問題について理解を深めた。
交流を終え、建成国民中の生徒からは「資料や写真がよくて、いつか日本に行ってみたい」とコメントが寄せられた。
大和中2年の岩元帆久斗さん(13)は「最初はとても緊張して自分の英語が伝わるのか不安もあったけど、頑張って乗り越えたことで少し自信が付いた。もっと英語の勉強をして、いろんな人と交流できるようになりたい。きょう参加してよかった」と話した。
オンライン交流学習講座には村教委も協力。各国の中高生がさまざまな問題や解決策を共有する「世界合同プレゼンテーション」で日本部門1位を獲得した奄美市立金久中学校の生徒3人も参加し、アマミノクロウサギのロードキル防止対策について英語で発表した。