群島8校、心一つに 大島地区高校総合文化祭 奄美市名瀬

2024年02月01日

子ども・教育

各校の吹奏楽部の合奏に合わせて「島人ぬ宝」を歌い締めくくった第33回大島地区高校総合文化祭=31日、奄美市名瀬

第33回大島地区高校総合文化祭(県高校文化連盟主催)が31日、奄美市名瀬の奄美川商ホールであった。奄美群島内の8校から文化系部活動など33団体約190人が参加。作品展示で日頃の成果を披露したほか、舞台発表で活気あるステージを届けた。

 

テーマは「紡いだ命 わんきゃで繋(つな)ぐ 島人ぬ宝」。保護者や学校関係者など約50人が来場した。

 

会場ロビーでは絵画や写真、書道など豊かな感性あふれる作品を展示。大島高校茶道部の部員らが茶をたてて振る舞い、生徒や来場者をもてなした。

 

舞台発表は、各校の吹奏楽部による演奏やエイサー、ダンスパフォーマンスなどで盛り上がり、会場は温かな手拍子と拍手に包まれた。終盤では各校の吹奏楽部が心を一つに「アルセナール」を合奏。大会テーマソング「島人ぬ宝」を演奏に合わせて全員で歌い締めくくった。

 

部員が1人だという沖永良部高校吹奏楽部の久保那瑠美さん(2年)はステージで堂々とクラリネットを披露。「緊張したが、会場の響きがよく気持ちよく吹けた。群島内の学校の舞台も新鮮で、刺激を受けた」と笑顔を見せた。

 

実行委員長を務めた奄美高校の西えなんさん(2年)は「舞台発表も展示も、それぞれのよさがあって感動した。周りの方の協力があって文化祭を無事に終えられて感謝している」と話した。