県知事賞に奄美市有機農業支援センター 鹿児島市で県堆肥コンクール

2024年02月01日

社会・経済 

県堆肥コンクールで「ゆうのう1号」が県知事賞に輝き、表彰状と記念品を受け取る奄美市有機農業支援センターの別府紀人業務係長(左)=31日、鹿児島市

堆肥生産技術の向上などを目的に県農業環境協会が主催する「県堆肥コンクール」の2023年度表彰式が31日、鹿児島市のホテルであった。最優秀賞の県知事賞に奄美市有機農業支援センターが製造した「ゆうのう1号」が輝き、優秀賞(県農業環境協会長賞)にJAあまみ天城事業本部堆肥センターの「JA堆肥ニューパワー」、奨励賞に南国パワー(徳之島町)の「パワーフレッシュ」がそれぞれ選ばれた。

 

同コンクールには、牛ふん、混合など4部門に計39点の出品があり、地区予選会を経て20点を選出。県本選で外観と化学分析、審査員評価の計100点満点で審査し、入選10点の順位が決まった。

 

奄美市有機農業支援センターの「ゆうのう1号」は、木質チップを混ぜた牛ふんや野草、バガス(サトウキビの搾りかす)、鶏ふんなどをエアロマスター式と呼ばれる大型けん引式攪拌(かくはん)機で粉砕・混合して製造。地元の製糖工場や農家とも連携して原料を確保している。審査では97点を獲得した。

 

表彰式には同センターの別府紀人業務係長(40)が出席。米盛幸一県農政部長から表彰状を受け取った別府業務係長はその後の事例発表で堆肥生産の取り組みを紹介し、「奄美でも堆肥の需要が高まっている。これからも良質な土作り、堆肥作りに貢献していきたい」などと語った。