HP活用し企画、販売力競う IT人材育成事業、徳之島高で

2023年12月30日

子ども・教育

自身が企画した商品をPRする生徒=21日、徳之島町の徳之島高校

徳之島町、ソフトバンク、ヤフーのIT人材育成事業「ドリームわいどプロジェクト2023」が21日、同町の県立徳之島高校であった。同校商業科2年の生徒7人が参加。自身らがパッケージやネーミングを考案した商品を販売するために作ったホームページを審査員らに紹介し、コンテスト形式で企画力や販売力を競った。

 

同事業は町ふるさと思いやり基金を活用して2021年にスタート。今回は、観光客向けの土産を想定し生徒らが考えた黒糖菓子やオリジナルクリアファイルなど、商品の説明や写真を仮想のウェブマーケット上に掲載し、魅力を伝えた。

 

審査員はヤフーで企画、営業、広告などに従事している現役社員や福宏人教育長ら。審査の結果、宮本哲史さん、帖佐煉人さんの発表した黒糖菓子「カリッと黒糖」が最優秀に選ばれた。2人は来年2月にヤフーのIT人材育成プログラムに参加している高校生が集うオンライン大会に出場する。

 

選出はされなかったものの、他の2作品もデザインや商品の目新しさなどが評価された。ヤフーの小谷浩一さんは「事業も3年目になり、年々内容がレベルアップしている。商品の企画段階からの取り組みなど、高校生には厳しいかと思ったが、よく頑張ってくれた」と生徒たちの健闘をたたえた。

 

ミルクや紅茶などに溶かして楽しめる黒糖のコットンキャンディー(綿菓子)「まぁーいピ~ス」を紹介した池田壮良さんは「商品自体があまり知られておらず、文章で説明するのが難しかった。おいしさや目新しさを伝えるために、写真の工夫がもっと必要だった」と振り返った。