「よもぎもっちー」完成 高校生が開発、商品PR 徳之島町

2024年03月22日

子ども・教育

完成したよもぎもっちー

徳之島町の県立徳之島高校の2年生7人グループが地場産のよもぎ餅を使って開発に取り組んでいた菓子「よもぎもっちー」の完成披露発表会が21日、徳之島町役場で開かれた。関係者ら約20人が出席。生徒らによる商品PRや試食があり、新しい徳之島銘菓の魅力を確かめた。

 

商品をPRする開発メンバー=21日、徳之島町

商品開発は同町、日本航空(JAL)、JALUX、一般社団法人i.clubが連携して実施している「地域人材育成プログラム」の一環。事業費には、クラウドファンディング型ふるさと納税で募った寄付金の一部を活用した。

 

生徒らはふるさと納税の返礼品として人気があるよもぎ餅に着目。製造業者の福元製菓(伊仙町伊仙)の協力を得ながら、餅を食べやすいサイズに縮小し包装方法やパッケージも変更した新商品を完成させた。開発期間は約10カ月。

 

発表会にはグループのうち生徒5人が出席し、スライドを用いて商品開発の経緯を紹介したほか、寸劇を交えて商品の魅力をPR。徳之島町公式マスコットキャラクターの「まぶーる君」も加わって関係者一同で商品の完成を祝った。

 

開発メンバーの須川智世さん(17)は「アイスで餅を包んだり、串に刺して食べやすくしたりとさまざまなアイデアがあったが、実現は難しく、ものづくりの難しさを感じた」と振り返り、「関係者の協力のおかげでとてもかわいらしい商品が出来上がった。多くの人に食べてもらいたい」と笑みを浮かべた。

 

福元製菓の文元南海子代表(31)は「生徒たちのアイデアを実現するのは大変ではあったが、苦労しただけ良いものができた」と太鼓判。開発をサポートしてきたJALUXの渡瀨富美さん(39)は「プロが開発したものと肩を並べる出来栄え。この経験を生かして、将来、島を盛り上げられる人材になってほしい」と話した。

 

よもぎもっちーは税込み940円。4月以降に空港や土産店で販売するほか、ふるさと納税の返礼品として活用される予定。