「コンフィ」レシピ紹介 奄美高校3学科 リーフレットと動画で

2022年03月01日

子ども・教育

制作したリーフレットを前川水産に寄贈した奄美高校の生徒たちと同社取締役の前川さん(中央)=28日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の県立奄美高校(宇都尚美校長、生徒377人)3学科の生徒がこのほど、㈱前川水産(同市名瀬)の魚介加工食品「CONFIT‘d AMAMI」(コンフィド アマミ)のアレンジレシピを紹介するリーフレットと調理動画を制作した。課題研究授業の一環で、独自のレシピを考案。28日、完成したリーフレット3000部を同社に寄贈した。

 

制作に携わったのは同校商業、情報処理、家政各学科の3年生。昨年12月に計画していた同校名物「奄美高校レストラン」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、その代替企画として取り組んだ。

 

コンフィとは、油脂などで食材の保存性を高める調理法。前川水産の「CONFIT‘d AMAMI」は、奄美近海で獲れた魚介を使っている。「2021かごしまの新特産品コンクール」で、県特産品協会理事長賞に選ばれた。

 

同社取締役の前川晃一さん(34)は当初、昨年の奄高レストランに協力する予定だった。中止が決まった9月、前川さんがリーフレット制作を提案。「コンフィの使い方を多くの人に知ってもらう機会になれば」との思いもあったという。

 

リーフレット、動画制作を主導したのは商業科の大山苑華さん、山下幸菜さんと情報処理科の村田鈴海さん、福原莉巴さん。レシピは家政科の約10人で試作を繰り返した。試行錯誤の末、餃子やピラフ、豆乳坦々スープ、油ぞうめんなど各種コンフィを使った6品を考案。A4判3つ折りのリーフレットと3分以内の動画に、食材や調理工程をまとめた。動画はリーフレット内のQRコードから見ることができる。

 

28日は同校商業、情報処理科の生徒4人が同社を訪問。リーフレットを受け取った前川さんは「内容が分かりやすく、デザインも良い」と喜んだ。リーフレットは、奄美大島各地の同社製品を販売している店舗などに置くという。

 

リーフレットをデザインした村田さんは「完成品を見ると達成感が大きい」、レシピ説明文をまとめた福原さんは「うまくできた」と笑顔。動画班の大山さん、山下さんも「想像以上に完成度を高められた」と充実した表情を見せた。