「地域に元気を」 住用小児童が壁画制作 ミロコマチコさん協力

2023年02月19日

子ども・教育

ミロコマチコさん(右)の助けを借りながら、思い思いに色を塗る児童ら=14日、奄美市住用町

「学校を訪れる人たちに元気を届けよう」─奄美市住用町の住用小学校(山美奈子校長、児童18人)では、5、6年生8人が正面玄関に設置する壁画制作に取り組んでいる。制作に協力する画家のミロコマチコさん(龍郷町芦徳在住)が14日に来校し、児童らに自由な発想で表現する楽しさを伝えた。

 

総合的な学習の一環。同校では島唄・島口の調査やリュウキュウアユの保護など、全校や学年ごとに異なるテーマで地域を元気にする活動を行っている。

 

5、6年生は1月から壁画制作をスタート。同町の奄美大島世界遺産センターでミロコマチコさんの絵画作品を見学し、壁画に盛り込むアイデアを話し合った。奄美の自然や学校の様子など、一人一人が描いた絵をつなぎ合わせて幅110センチ、長さ390センチの原画を作成した。

 

この日は水性ペンキを使って色塗り。まずはミロコマチコさんが背景をグラデーションにする方法や、色を重ねてさまざまな表情を出す技法などを実演した。児童たちは原画の上から数種類の青色を使って背景を仕上げ、イラスト部分をカラフルに彩った。

 

6年生の市田立樹君(12)は「魚とかカエルを描いた。住用っぽい作品を完成させたい」と笑顔。ミロコマチコさんは「子どもたちは迷いなく大胆に色を塗っていてすごいと思った。現実に忠実な色を塗りたくなるかもしれないが、絵は自由に描くことが大事。心が喜ぶ色を選んでほしい」と話した。

壁画は3月中旬に完成予定。