「成年になる自覚を」 期待を胸に高校入学式 新生活へ気持ち新た 奄美群島

2022年04月08日

子ども・教育

新入生代表の宣誓を行った山原さん=7日、奄美市笠利町の県立大島北高校

奄美群島各地の高校で7日、入学式があった。2022年度の入学者は、定時制・養護学校を含む公私立11校で818人。奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長)には、54人(普通科26人、情報処理科28人)が入学し、期待を胸に新生活への一歩を踏み出した。

新型コロナウイルス感染防止のため、参列は各家庭2人に制限。消毒や検温、マスク着用などの対策を徹底した。

 

式には2、3年生も出席。吹奏楽部が演奏する「威風堂々」に合わせ、緊張した面持ちで入場した新たな後輩たちを大きな拍手で迎えた。新入生らは氏名点呼にはきはきと返事をし、松本校長から入学許可を得た。

 

新入生代表の宣誓を行った赤木名中出身の山原佳怜さん(情報処理科)は「先生方や先輩方のご指導の下一歩一歩、北高生として頑張っていきます。校訓である自主好学の精神、敬愛協和の態度、積極敢為の気迫を胸に、生徒としての本分を全うすることを誓います」と力強く述べた。

 

松本校長は式辞で、民法の改正による成年年齢の引き下げについて触れ「高校時代に成年になるという自覚を持ち、責任のある行動を」と呼び掛けた。

 

式後、新入生らは各教室に移動しホームルームに出席。担任教諭の話に真剣に耳を傾け、高校生活に向けて気持ちを新たにした。

 

同校を除く群島各高校の入学者数は▽大島223人▽奄美141人▽奄美定時制7人▽古仁屋19人▽大島養護高等部20人(喜界・徳之島・沖永良部各1人)▽喜界48人▽徳之島94人▽樟南第二86人▽沖永良部82人▽与論44人。