「看護師の卵」が宣誓 戴帽式に2年生35人 奄美看護福祉専門学校

2023年10月15日

子ども・教育

ナースキャップを授与され、看護の道へ進むことを誓った学生たち=14日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の第28回戴帽式が14日、同市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)であった。看護学科2年生35人が純白のナースキャップを授与され、「看護師の卵」としての使命と責任を胸に、誓いを新たにした。

 

戴帽式は、近代看護の基礎を築いた英国人、フローレンス・ナイチンゲールの教えを分かち合い、看護の道へ進むことを宣誓する儀式。ナースキャップは現代の医療現場ではほとんど使われていないが、看護師の象徴として式での着用が慣例化している。

 

同校では例年、ナイチンゲールの誕生日=5月12日(看護の日)=に合わせて戴帽式を行っていたが、新型コロナ禍以降は10月の実施が定着。ナースキャップを授与された学生たちは、一人一人ろうそくに火をともし、看護従事者の心構えを示す「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。

 

向井校長は式辞で「最近の医学の進歩は目覚ましく、さらに高度化・複雑化していく。(学生たちが)看護師として、社会に大いに貢献していくことを願っている」と激励。学生代表の誓いの言葉で重信藍さんは、介護職を経て看護師を志した経緯や入学から1年半の学びを振り返り、「看護の道に進む者の自覚と責任を持ち、知識や技術の習得のために日々努力する」と決意を述べた。

 

同校看護学科は3年課程。2年生は11月から本格的な実習がスタートする。病院や施設で現場感覚を養いつつ、看護師の国家資格取得を目指す。