かごしま林業大学校が開校 1期生13人技術習得誓う

2025年04月11日

子ども・教育

開校式で出席者らにあいさつする、かごしま林業大学校の1期生=10日、鹿児島市

【鹿児島総局】人材不足が続く県林業の新たな担い手を育成する「かごしま林業大学校」の開校式が10日、鹿児島市の鹿児島大学稲盛会館であった。1期生13人をはじめ、塩田康一知事ら関係者約130人が出席。県内林業のけん引役となるため、1年間の研修に臨むことを誓い、決意を新たにした。

 

かごしま林業大学校は、深刻な担い手不足などが課題となっている県内林業の活性化などを目指し県が設置した。研修期間は1年間。鹿児島大などと連携、垂水市にある同大の演習林や、姶良市の研修施設などを使って、林業の基礎知識や最先端技術の習得、現地実習による実践力向上などを図り、即戦力となる人材育成を行っていく。林業に必要なさまざまな資格が取得できるほか、ドローンなどを使ったスマート林業に対応した研修も行う。

 

式では、塩田知事が「林業の基礎から最先端に至る幅広い知識と技術、安全意識を身に付け、本県の林業をけん引する人材となることを期待しています」などと式辞を述べたほか、青山豊久林野庁長官の祝辞(代読)などもあった。

 

今回入校した1期生は18~53歳の13人。一人一人名前が読み上げられると、出席者から大きな拍手が送られた。新入生を代表して姶良市の上野剛さん(51)が「鹿児島の林業を支える人材として成長し、森林資源を守り育てながら持続可能な未来を築くため努力します」と誓いの言葉を述べた。