わきゃシマ知ろう 奄美博物館の喜友名さん講話 大島北高校

2023年05月28日

子ども・教育

奄美博物館の喜友名正弥さん(左)から奄美の歴史や文化財について学んだ生徒ら=24日、奄美市笠利町の大島北高校

奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長、生徒134人)で24日、1年生53人を対象にした「アマンday」奄美学講座があった。奄美博物館学芸員の喜友名正弥さん(29)が「わきゃシマを知る」と題して講話し、奄美の歴史や文化財を紹介。「自分で足を運んで今に生かせるシマ(集落)の宝を探してほしい」と呼び掛けた。

 

喜友名さんは琉球国、薩摩藩の支配や戦後の米軍統治などを経験した奄美の歴史に触れ、「複雑な歴史を歩んでさまざまな影響を受け、奄美独自の文化が育まれた」と説明。

 

「シマに残っている宝を知ることが、郷土愛やアイデンティティーを育む」として、国史跡「赤木名城跡」や、県の無形民俗文化財「佐仁の八月踊り」、市の天然記念物「手花部メヒルギ群落」など、地元のさまざまな文化財を紹介した。

 

情報処理科の宮口羽愛音さん(16)は「奄美には遺跡や城跡などまだ知らないものがたくさんある。実際に自分で行って見てみたい」と話した。

 

アマンdayは奄美に関することを学んで、地元に貢献する意識を深める目的で、同校が毎年実施している総合的な学習活動。1年生で奄美の自然や歴史、文化など幅広い分野について学び、2年生からテーマを選択してグループ別に研究を行う。