ソテツ菓子作りに挑戦 国頭小で郷土料理教室 和泊町

2022年02月05日

子ども・教育

ソテツの実や黒糖を使ったお菓子「タチガン」作りを体験する児童=4日、和泊町の国頭小学校

和泊町の国頭小学校(中村健三郎校長)で4日、郷土料理教室があった。3年生12人が、ソテツの実と黒糖を使ったお菓子「タチガン」やソテツがゆの調理に挑戦し、ソテツを食材にして食糧難を乗り切った先人の知恵を学んだ。

 

料理教室は、食糧難の時代に沖永良部島の人たちの命をつないだと伝えられるソテツについて学ぶ同校の郷土学習の一環。国頭の田畑孝子さん(74)と佐々木鐵雄さん(73)が講師を務めた。

 

児童は、有毒成分を取り除いて粉末状にしたソテツの実を水に溶き、黒糖と塩を入れたお湯と混ぜ、タチガンを作った。「甘い匂いがする」「固まってきた」などと声を掛け合いながら作業していた。ソテツがゆは、炊いた米やソテツの実の粉末、水などを混ぜながら加熱して調理した。

 

ソテツの実が食べられることを初めて知ったという同校3年の西村恵実さん(9)は「タチガンは焦げないようにいっぱい混ぜて作った。甘くて、ぷにぷにしてておいしかった。家で作り方を家族に教えたい」と話した。