秋田の児童とオンライン交流 天城町・岡前小

2022年02月05日

子ども・教育

画面越しに湯沢西小の児童らと交流する、岡前小の児童=3日

城町立岡前小学校(田子山ゆかり校長、児童142人)は3日、秋田県湯沢市の湯沢西小学校(児童482人)の児童らとオンラインで交流した。方言や郷土芸能などを紹介し合い相互理解を深めた。

 

両校は文科省の推進するSINET(学術情報ネットワーク)活用実証研究事業に参加しており、高速通信回線を活用した教育効果の検証のためにオンライン交流を実施した。岡前小は3、4年生計49人、湯沢西小は3、4年生計170人が参加した。

 

岡前小3年生の児童らは島口で童謡詩人金子みすゞの有名な詩「わたしと小鳥とすずと」を島口で朗読したほか、取り組んでいる結太鼓の演奏を披露。4年生児童らは昨夏実現した世界自然遺産登録や、アマミノクロウサギなど徳之島の希少野生動植物について紹介した。

 

湯沢西小の児童らは旧正月の伝統行事「犬っこまつり」を紹介。犬っこまつりでは米粉で小さなイヌやツル、カメの像を作り家の入口などに備える習わしがあり、児童らがイヌの飾りを作る様子なども伝えられた。

 

岡前小4年の福山龍斗君は「湯沢西小の子が出題した方言クイズが楽しかった」と交流を振り返り、「僕たちも島口を紹介するために2カ月ぐらい練習してきた。向こうの子どもたちも徳之島の言葉に興味を持ってもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。