タブレットに「ハロー」 授業で1対1の英会話導入 天城町立中学校

2025年05月24日

子ども・教育

天城町は2025年度から、町立中学校3校の英語の授業でオンライン英会話の導入を始めた。1人1台ずつ配布されているタブレットにヘッドホンとイヤホンをセットし、インターネットを通じてフィリピン在住の外国人講師とマンツーマンで英会話を行う。21日、天城中学校で行われた初の授業で、生徒たちはタブレットに向かい「ハーイ」と会話を楽しんだ。

 

英語の授業中に各自のタブレットに向かい、外国人講師との英会話に挑む天城中の生徒たち=21日、天城町

教育開発出版株式会社(東京都)が提供する事業。フィリピン在住の外国人講師は日本語は話さず、会話はすべて英語。画面には講師と生徒の顔がリアルタイムで表示され、その日習得する英会話フレーズが日本語の解説とともに表示される。約10分間、生徒たちは英語のみの環境でコミュニケーションに挑む。

 

中学生にとってヘッドホンをすることで他者を気にすることなく発音できるのが利点。外国人講師側も生徒の表情や能力に応じてゆっくり話したり何度も繰り返し発音したりするため、コミュニケーションが成立することが生徒の自信につながるという。

 

天城中2年の富山竜太郎さん(13)はタブレットに映し出された男性講師に向かい「シーユー、バーイ」と堂々と会話。「単語を覚えるのが難しくて英語は苦手」としながらも「自信がついた」と感想を語った。

 

天城町教育委員会によると今年度は各校7回ほどの導入を予定している。