下敷き2660枚寄贈 環境保全の啓発で全校に 「島の自然を後世へ」 徳之島地区自然保護協

2022年05月26日

子ども・教育

島内の全児童、生徒に配布された下敷き(提供写真)

徳之島地区自然保護協議会(事務局・伊仙町役場きゅらまち観光課)は24日までに、島内の小中学生、高校生に自然環境保全の啓発を目的に製作した下敷き2660枚を贈呈した。同協議会は「環境保全に興味、関心を持って、徳之島の自然を後世へ継承してほしい」と呼び掛けた。

 

同協議会は島内3町と希少野生動植物保護推進員15人で構成する。下敷きの配布は2021年度事業の一環で、3町の負担金と県遊技業協同組合徳之島支部の寄付金計49万9400円で製作し、島内の22小学校、12中学校、2高校へ寄贈した。

 

下敷きのデザインは島内在住のデザイナーが担当。表裏にアマミノクロウサギやオビトカゲモドキ、アマミマルバネクワガタ、トクノシマカンアオイなど希少野生動植物の画像や生態などの説明を掲載し、それらの動植物を脅かすロードキル(交通事故死)や密猟・盗掘の防止を呼び掛けている。

 

寄贈を受けた伊仙町教育委員会は「人気のクワガタムシが掲載されているからか、子どもたちも喜んでいた」と寄贈に感謝を込めた。

島内の全児童、生徒に配布された下敷き(提供写真)