中学校へ気持ち新たに 奄美群島で1011人が卒業 小学校卒業式

2023年03月24日

子ども・教育

マスクを外してはにかみながら入場する卒業生たち=23日、奄美市名瀬

奄美群島各地の小学校で23日、卒業式が行われた。2022年度の奄美全体の卒業生は、2月10日現在で1011人(男子490人、女子521人)。卒業生たちは6年間の思い出を振り返り、卒業証書を手に中学校生活に向けて気持ちを新たにした。

 

奄美市名瀬の奄美小学校(中村勝校長)では、6年生62人が保護者らに見守られながら卒業。同校の卒業生は累計2万1640人となった。卒業生たちはマスクを外して式典に出席。在校生は出席しなかった。

 

中村校長は式辞で、22日に日本代表が優勝を飾った第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に触れ、プロ野球選手の言葉を引用しながら「少しずつの積み重ねや、続けることを大切にし、目標に挑戦しながら夢に向かって取り組んで」と激励した。

 

「お別れの言葉」では、卒業生が学校行事や友人たちとの思い出を振り返り、恩師や保護者に感謝を伝えた。在校生はビデオメッセージを通して卒業を祝った。最後は別れを惜しみながら「旅立ちの日に」を合唱し、全員で声を合わせて「自分をしっかり見つめ、理想の中学生になる」と誓った。

 

県大島教育事務所によると、今年度、卒業生がゼロの小学校は▽大和村 大棚、今里▽瀬戸内町 油井▽徳之島町 山▽天城町 西阿木名小三京分校─の5校。卒業生1人は▽奄美市 小湊▽龍郷町 秋名▽宇検村 名柄▽瀬戸内町 薩川、池地、与路、嘉鉄▽徳之島町 手々▽伊仙町 馬根、阿権─の10校。