元気に体動かし交流 キックベースボール大会 子ども支援「くわぁランド」

2023年05月07日

子ども・教育

児童らが元気に体を動かして交流したキックベースボール大会=6日、奄美市名瀬

子どもたちの支援や交流の機会づくりに取り組む民間有志の団体「くわぁランド」主催のキックベースボール大会が6日、奄美市の名瀬運動公園多目的グラウンドであった。小宿地区のソフトボールチームと朝日地区のサッカーチームに所属する児童や保護者など約50人が参加。元気に体を動かして汗を流し、親睦を深めた。

 

同団体は、飲食店やスポーツ用品店などの事業者有志が、奄美市で子どもの生活支援に取り組む一般社団法人「居場所づくり支援事業Um(うむ)」代表理事の原田さおりさん(51)の呼び掛けを受けて4月に発足した。

 

「くわぁ」は奄美の方言で子どもの意味で、今後はスポーツや文化イベントを通して、子どもたちが心を開くことができる環境づくりの活動を展開する。

 

キックベースボール大会は初の主催行事で、試合は小宿チームと朝日チームが対戦。児童らに交ざって大人たちもプレーした。チームメート同士で声を掛け合いながら白熱した戦いを繰り広げ、仲間が点を入れると歓声をあげて喜んだ。

 

試合後には同団体が昼食のカレーを提供し、児童らがおいしそうに頬張っていた。参加した小宿小6年の要祥登君(11)は「負けて悔しかったけど楽しかった。(ボールを)蹴るのが難しかった」、朝日小6年の志岐晃紹君(11)は「カレーがおいしい」と笑顔で話した。

 

原田さんは「大人たちが声を掛けて手を差し伸べ、子どもたちもすぐそばにいる人に気軽に話ができるような場をつくりたい」と意気込んだ。