地場産活用でユニーク競技 日本じゃがいも王選手権初開催 沖永良部島・島リノベ

2023年05月08日

地域

集中して「計量王」種目に臨む参加者=7日、和泊町

第1回日本じゃがいも王選手権(島リノベ主催)は7日、和泊町研修センターの運動広場であった。子どもから高齢者まで多くの島民らが来場。沖永良部島産ジャガイモ(バレイショ)「春のささやき」を活用した早食いや、蒸したジャガイモの品種を当てる「利きイモ」など、ユニークな競技種目を楽しんだ。

 

日本一早く収穫が始まるとして売り出している「春のささやき」を活用し、「みんなでつくり上げる日本一のイベントを目指そう」と初開催。会場では子どもたちによるダンスやエイサーの舞台発表、軽食の出店もあり、多くの来場者でにぎわった。

 

1キロ、2キロ、300グラムの各重さぴったりを目指し、ジャガイモを容器に入れる「計量王」では、普段ジャガイモを扱い慣れている母親世代が強さを発揮する中、小学生の奮闘も。皮むき手袋を使ってジャガイモの皮をむく早さを競う「皮むき王」では力とスピードが際立った一般男性が優勝した。

 

このほか、ジャガイモの飛距離を競う「遠投王」、ジャガイモを担いで走る「俊足王」など全7種目を行った。計量王2キロの部で優勝した成美朔君(10)=下平川小5年=は「何となく2キロかなと思って入れたが、優勝できてうれしかった。ジャガイモはポテトサラダに入れて食べるのが好き。また参加したい」と笑顔で話した。

 

各種目優勝者には賞金やメダルの贈呈があった。

 

島リノベ代表社員の市来武次さん(38)は「悪天候の中だったが、来場者に競技を楽しんでもらえたようだ。島に日本一のものがあるので、イベントを通して島民に知ってもらい、誇りを感じてほしい。イベントをすることで観光客の増加にもつながれば」と話した。

次回は来年3月の開催を予定している。