児童が紬原図コンに入選 碇山さん(龍瀬小4年)に表彰伝達

2022年04月25日

子ども・教育

2021年度本場奄美大島紬原図コンテストで入選した龍瀬小学校4年の碇山さん=21日、龍郷町の同校

2021年度本場奄美大島紬原図コンテスト(奄美群島地域産業振興基金協会主催)で小学生として唯一入選した龍郷町の龍瀬小学校4年、碇山月子さん(9)に21日、主催者側から表彰状が贈られた。図案は反物18反(着物18着分)に製品化される予定。

 

原図コンテストは産地活性化を目的に毎年開催。より若い世代に大島紬に親しんでもらおうと、前回(20年度)から児童の作品も募っている。今回は全体で164点の応募があり、うち34点が児童の作品だった。入選は9点で、うち児童は碇山さんのみ。

 

碇山さんの図案は、龍郷柄を模しつつ、ヒカンザクラの花びらをデザインするなど工夫を加えたもの。審査に携わった龍郷町の前田紬工芸専務取締役、伝統工芸士の前田圭祐さんは「すぐに製品化できそうなくらい図柄のイメージが明確」と完成度の高さに驚いていた。

 

21日、同校で表彰伝達があり、教職員や保護者らも見守る中、前田さんから碇山さんに賞状と記念品が手渡された。碇山さんは「図案は全部、自分で考えて描いた。完成まで1週間ぐらいかかった。入選してうれしい。また次も応募したい」と話した。