全商検定4種で1級 川原さんと宮田さん 大島北高校3年

2022年02月17日

子ども・教育

全商検定4種目で1級を取得した大島北高校3年の(左から)川原さん、宮田さん=15日、奄美市笠利町の同校

県立大島北高校(奄美市笠利町、下髙原涼子校長)情報処理科3年の川原つづみさん(18)と宮田彩斗さん(18)はこのほど、全国商業高校協会(全商)の検定4種目で1級を取得した。継続的な取り組みの成果で、2人は「将来につなげたい」と語った。

 

全商検定は、主に商業分野の知識や技術を問う試験で、全国の高校生らが受験している。全9種目あり、川原さんと宮田さんは「情報処理」「珠算・電卓実務」「ビジネス文書実務」「商業経済」の4種目で最高難易度の1級を取得した。

 

同校情報処理科の教育課程上、「珠算・電卓実務」と「商業経済」は授業内で学べず、2人とも独学で挑んだ。宮田さんは「勉強方法から手探り。限られた時間で必死に知識を詰め込んだ」と振り返った。

 

多くの同級生が受験した「情報処理」も1級は難解な筆記試験が立ちはだかり、合格率が比較的低い。川原さんは「覚える用語も多くて大変だったけど頑張った」と充実した表情で語った。

 

1年生から取り組み続けた検定受験について「将来の役に立てば」と語る2人は卒業後、それぞれ専門学校へ進む予定。

 

看護師を目指す川原さんは「進学後は国家試験合格が目標になる。全商検定は良い経験になった」、介護分野を志す宮田さんは「就職後も新しい知識は必要になる。学び続ける姿勢を大切にしたい」と話した。