医療福祉に理解深める 中学生が業務を体験 奄美看護福祉専門学校

2022年07月14日

子ども・教育

学生の説明を受けながら採血を体験する朝日中の生徒=13日、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長、学生154人)で13日、中学生を対象とした職業理解体験があった。同市名瀬の朝日中学校から2年生101人が参加。生徒らは校内を見学したほか、看護、介護、保育分野のさまざまな業務を体験し、医療福祉に関わる仕事について理解を深めた。

 

体験活動を通して生徒らに将来の職業選択の幅を広げてもらおうと、同専門学校が昨年から実施している。早い段階から医療福祉分野の職業について周知することで、これからの地域医療を担う人材を獲得することがねらいだ。

 

生徒らはグループごとに30分ずつ、五つの体験ブースを巡り、採血や血圧測定、車いす試乗、新生児のモデル人形を使ったおむつ替えなどを体験。各ブースでは、看護学科3年生とこども・かいご福祉学科1年生の学生らが、手本を見せながら作業の手順や道具の使い方などについて説明した。

 

小児科の看護師を目指しているという朝日中の泉亜香里さん(14)は「普段できない体験ができたので良かった。将来につなげていけたら」と感想を話した。採血の仕方を説明した看護学科の屋比久慶悟さん(21)は「学生としての大変さなどもリアルに伝えることができた。実際に体験することで、看護師などの仕事に興味を持つきっかけになるのでは」と語った。