友情、生きる力学ぶ ミュージカル「あらしのよるに」 総合劇集団俳優館が公演 城ケ丘中

2024年01月18日

子ども・教育

生徒の共演もあった総合劇集団俳優館の公演「あらしのよるに」=15日、和泊町の城ケ丘中体育館

和泊町立城ケ丘中学校(吉永美利校長、生徒42人)で15日、総合劇集団俳優館(愛知県)によるミュージカル公演「あらしのよるに」があった。生徒はプロの演技に引き込まれた様子で熱心に鑑賞し、友情や生きる力などを学んだ。

 

文化庁の舞台芸術等総合支援事業(学校巡回公演)の一環で、同劇団の出演者、スタッフ計11人が来島した。奄美群島では2023年度同校のみでの開催で、15日午前は同町の内城小児童が鑑賞した。

 

作品は嵐の夜、同じ小屋に避難してきたオオカミとヤギが意気投合。食べる、食べられる関係を超えて友情を育み、あらゆる困難を乗り越えていくストーリー。出演者8人が迫真の演技で自然界の厳しさを表現するとともに、互いを思いやる気持ちや違いを認めて共に生きる共生の在り方などを訴えた。

 

後半には希望する生徒8人の共演もあった。参加した3年の荒木凛太郎君(14)は「こういう劇を見られる機会はあまりないので、見る事も出演する事も貴重な経験だった。プロの演技は迫力があり、動き方一つから違っていてかっこよかった」と感想を話した。

 

同劇団員の谷口真規さんは「劇を通して、子どもたちのできない事に挑戦する勇気や、悩んでいる事への気づき、コミュニケーションのきっかけになればうれしい」と話した。