名瀬測候所が防災教室 和泊町の城ケ丘中

2022年07月15日

子ども・教育

大雨を想定して避難方法などを話し合ったグループワーク=14日、和泊町の城ケ丘中

和泊町の城ケ丘中学校(大野暁校長、生徒36人)で14日、名瀬測候所地域防災官(気象予報士)による防災教室があった。講義やグループワークを通して、「災害はまさかではなく、いつか起きるもの」「自分は大丈夫と思わない」などと災害への心構えを学んだ。

 

初めに、名瀬測候所現業班員の上杉正裕さんが防災に対する心構えについて講義。大雨災害から身を守るために▽地域の災害リスクを知る▽災害から身を守るための知識を持つ-ことが必要と強調し、普段からの備えの大切さを伝えた。

 

グループワークでは「災害が起きる前に、自分で考えておくことが重要」として、大雨災害の危険が迫った場合にどのように行動するかを話し合った。生徒たちは5班に分かれ、それぞれに与えられた場所や住居、家族構成で、避難のタイミングや必要な準備などを話し合い、発表した。

 

上杉さんは「全国各地で毎年のように災害が発生している。防災に関しての知識があったり正しい判断ができていれば助かった命があったかもしれない。これから台風シーズンなので、今回学んだことを家の人とも一緒に考えてほしい」と呼び掛けた。

 

1年の朝戸尊人君(12)は「災害に遭ったことがないので気にしてなかったが、今回グループワークを通じて、災害が身近にあることを知った。これから避難経路を考えたりハザードマップを確認したり、対策を考えておきたい」と話した。