地域の稲わらで門松作り 知名町・下平川小

2023年12月29日

子ども・教育

稲わらで土台を囲み、工夫を凝らした門松=28日、知名町

知名町の下平川小学校(西啓亨校長)は26日、児童が関わった稲刈り後のわらを活用して門松を立てた。

 

同校では毎年、5年生児童が校区内の余多集落が行っている米作りに参加している。今年は5月に田植えし、10月に収穫。同集落の和泉清孝区長によると、稲わらはこれまで、農家が畑で利用するため持ち帰る分以外は燃やして処分していた。

 

同校では地元出身の職員の意見を基に、できるだけ島らしい門松作りをしている。今年は町内各地から譲ってもらったタケ、マツ、ユズリハ、シークリブ(島ミカンの一種)の枝を立てた。中央に職員が育てたハボタンを飾り、稲わらは土台を囲むのに利用した。

 

古家美由紀教頭は「地域の方とのつながり、協力でできた門松であり、縁起がいい。来年も子どもや保護者、地域の方がつながるいい年になってほしい」と願いを込めた。