奄美の魅力や課題知って 大島北高と志學館大学が交流 奄美市笠利町

2023年12月02日

子ども・教育

「奄美の島唄の継承」についてまとめた研究結果を志學館大学の学生(右2人)に発表する大島北高校の生徒たち=1日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長、生徒130人)の2年生50人は1日、包括連携協定を結んでいる鹿児島市の志學館大学と交流会を実施した。同大学法学部キャリア教育ゼミの3年生12人が来校。北高の生徒は総合的な学習「アマンday」でまとめたポスターを学生らの前で発表し、意見交換して交流を深めた。

 

「アマンday」は、地域の資源や課題を見詰める探究活動を通し、郷土への愛着、誇りを醸成する授業。「農業・食」「伝統・文化」「自然・環境」の3分野8グループに分かれ、地域住民や専門家らへの聞き取り、アンケート、文献調査などを実施。各テーマにおける地域の現状や課題、要因分析などを写真や図を用いて1枚のポスターに集約し、今年9月末に発表した。

 

志學館大の学生らは、全員が初めての来島。奄美大島の魅力や課題を知り、生徒たちと交流を図って奄美を発信したいと来校した。

 

「奄美の島唄の継承」についてまとめたグループは、若者に対して島唄の認知度を高めていく必要性を語り、小中学校での島唄の授業の開催が有効と考えると説明。学生からは「島唄と八月踊りの違いは」「カラオケでは島唄は歌わないの」など質問が挙がった。

 

志學館大の濵田心さん(21)は「島唄は奄美の特徴的な文化の一つだと思うので、そこを詳しく高校生から教えてもらえていい経験に。ほとんど奄美のことを知らなかったので勉強になった」と話した。

 

北高の朝岡歩紀花さん(16)と嘉江美夏さん(17)は「島内と外では島唄の認識が違うと感じて、これから知名度の向上に向け頑張りたいと思った」「次のステージにつながる提示を学生の方からもらえた」とそれぞれ話した。