将来も住みたい町に」 子どもサミットが提言書 瀬戸内町

2024年03月02日

子ども・教育

鎌田町長(右)に提言書を手渡す子どもサミットの嘉原早乃さん=2月29日、瀬戸内町役場

地元小中学生が町の課題や未来について考える「瀬戸内子どもサミット」は2月29日、まちづくりに対する提言書を鎌田愛人町長へ提出した。防災や医療、施設整備など住民生活全般に関する内容。鎌田町長は「皆さんが住みたい町、帰ってきたい町にできるよう、一つでも多く実現したい」と応じた。

 

子どもサミットは自ら考え行動する力を児童生徒に身に付けてもらうとともに、地域活動のリーダーを育成するのが目的で、2月4日に町教育委員会が開催。町内の小、中学校と小中併設校9校から代表者19人が参加し、6班に分かれて活発に意見を交わした。

 

提言書の内容は「防災や交通の利便性向上と伝統文化・知識の継承で安心して暮らせる環境づくり」「地域、世代間の交流促進や医療・介護サービス事業者の連携強化」「道路や公園などの整備」「自然を残しながらドローンやロボットといった最先端の技術を取り入れる」など。

 

サミットを代表し阿木名中2年生の嘉原早乃さん(14)が鎌田町長へ提言書を手渡した。打ち込んでいる書道を学ぶため、鹿児島市の高校へ進学したいという嘉原さんは「瀬戸内町の地域の温かさが好き。魅力を残したまま、おしゃれなカフェやフォトスポットなどができたらうれしい」と話した。