島唄の歌詞づくりに挑戦 講師は新元一文さん 子ども博物学士講座 龍郷町

2022年06月19日

子ども・教育

個性豊かな島唄の歌詞を発表する児童ら=18日、龍郷町りゅうがく館

龍郷町のりゅうがく館で18日、2022年度第2回「龍郷町子ども博物学士講座」があった。町内の小学校7校から児童ら約40人が参加。講師は一般社団法人巡めぐる恵めぐる代表理事の新元一文さん(51)が務め、「シマ唄の深イイ話」と題して講演した。

 

子どもたちに郷土愛や探究心を育んでもらおうと、町教育委員会が2005年から始めた取り組み。今年度は計7回の実施を予定している。

 

講座では、時代によって変化する島唄の歌詞について新元さんがユーモアを交えながら解説し、「昔の人にとって島口(方言)は日常の言葉。現代の言葉でも島唄をつくろう」と呼び掛けた。児童らは、好きなものや夏休みにやってみたいことなどを盛り込んだ個性豊かな歌詞をつくり、「行きゅんにゃ加那」のメロディーに合わせて元気よく歌った。

 

新元さんは「島唄は思いを伝える手段。歌詞の背景を考えることが大切」と語り「昔は『楽しみ』を自分たちでつくっていた。先人が積み上げた『楽しみ』が、時代だからと消えていくのはもったいない」と力を込めた。

 

龍郷小6年の辺木凪沙さん(11)は「島唄にこんないい話があると今まで知らなかった。これから八月踊りの練習などもあるので、またいろいろ教えてもらいたい」と感想を話した。