島菓子、新感覚でおいしい 西宮甲山高生、調理も体験 龍郷町

2023年11月16日

子ども・教育

ふくらかん作りに挑戦する兵庫県西宮市の県立西宮甲山高校の生徒たち=9日、龍郷町

修学旅行で奄美大島を訪れていた兵庫県西宮市の県立西宮甲山高校(田中優至校長、生徒397人)の2年生52人は9日、龍郷町りゅうがく館で「島のお菓子づくり」を体験した。午前と午後に分かれて実施。奄美の郷土菓子ふくらかん作りに挑戦し、奄美の文化に理解を深めた。

 

各家庭で修学旅行生を受け入れる「教育民泊」の2024年度導入に向け準備を進める龍郷町教育民泊実行委員会主催。西宮甲山高の生徒に奄美の文化に深く触れてもらおうと昨年企画し2回目の開催となった。

 

同日午後の班は、教育民泊実行委のメンバーがまとめた「牛乳入りふくらかん」のレシピを基に、調理開始。4グループに分かれて手際よくふくらかんを蒸し上げた。生徒たちはカップに流し入れた生地が入った蒸し器のふたを開けると、丸く膨らんだ菓子の形に歓声を上げて写真撮影。おいしそうに熱々のふくらかんを頬張った。

 

松之舎空翔さん(16)は「普段お菓子作りはあまりしないので、新感覚で楽しかった。ふくらかんの味はすごくおいしい。奄美の滞在では、方言に興味が湧いた」と話した。

 

西宮甲山高は今年の修学旅行で2年生133人が奄美大島を訪れ、7日から10日まで滞在した。期間中、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校生と交流したり、同市住用町のマングローブ林でのカヌーを体験したりした。