探究活動で地域課題解決へ 3年生28人が成果発表 古仁屋高生も参加 大島北高

2023年07月13日

子ども・教育

生徒たちが地域課題の探究活動について報告した大島北高校の成果発表会=12日、龍郷町りゅうゆう館

奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長、生徒134人)が取り組む探究活動「アマンday」の成果発表会が12日、龍郷町りゅうゆう館であった。3年生28人の6グループが、テーマごとに地域課題や解決策について発表した。

 

会場には瀬戸内町から県立古仁屋高校の1年生34人も訪れ、発表に耳を傾けた。大島北、古仁屋の両校は、今年度から県が進める「小規模県立高校サポート事業」のモデル校に認定されており、共同の教育活動を展開している。両校の生徒以外に、探究活動に協力した地域住民や専門家など約40人も来場した。

 

大島北高校の生徒たちは「自然・環境」「農業・食」「伝統・文化」の3分野から選択したテーマに関する研究の成果を発表。海岸の漂着ごみをアクセサリーに加工し、販売して得た利益でごみ箱を設置する案や、奄美市笠利町佐仁集落の伝統野菜「佐仁ニンジン」の知名度向上を目指した広報活動の報告などがあり、質疑応答も活発に行われた。

 

奄美の郷土菓子について発表した森勝成さん(17)は「大人数の前で話すのは緊張した。調査では郷土菓子に触れる機会が少ないことが分かったので広めていきたい」と振り返り、古仁屋高校の中島志のんさん(15)は「奄美のことをいろいろ知ることができて良かった。これからも互いに学んでいけたら」と話した。