時岡さん(大島高)が島唄披露 かごしま総文1年前イベント

2022年07月26日

子ども・教育

来年夏に鹿児島県で開催される「2023かごしま総文(第47回全国高校総合文化祭)」の1年前イベントが25日、鹿児島市の鹿児島中央駅に隣接する商業施設前の広場であり、奄美市名瀬の県立大島高校3年生の時岡優里菜さん(16)が島唄を披露した。会場には約50人が訪れ、時岡さんの伸びやかな歌声に足を止める買い物客の姿も見られた。

 

かごしま総文の1年前イベントで島唄を披露する時岡さん=25日、鹿児島市

全国高校総合文化祭は芸術活動に取り組む高校生の文化の祭典。かごしま総文は来年7月29日から8月4日までの1週間、奄美市を含む県内8市町村で開かれる予定で、県は生徒実行委員を組織して準備を進めている。1年前イベントは開催に向けた機運の醸成や周知活動を目的に開いた。

 

会場では鹿児島実業高校(鹿児島市)の書道パフォーマンスを皮切りに、計5校が演目を発表。時岡さんは大島紬を身にまとい、「嘉徳なべ加那節」と「大島紬ぬ織り美らさ」の2曲を披露した。

 

時岡さんは「新型コロナウイルスの影響でイベントや大会が減ってしまったので、多くの人の前で歌えていい経験になった。他校の高校生の頑張りにも刺激を受けた」と語った。

会場近くを通行中に足を止めたという諏訪広子さん(71)=愛知県=は「初めて島唄を聴いた。裏声が伸びてすてき」と話した。

 

この日は、1年前イベントの一環として県庁で午前中にカウントダウンボードの除幕式もあった。