海外の文化に理解深める 協力隊OB、留学生が講話 大和小

2022年11月25日

子ども・教育

中国の文化について詳しく説明する蒋さん

大和村立大和小学校(新村篤校長、児童22人)で24日、「協力隊OBと留学生が先生」事業(同実行委員会主催)があった。青年海外協力隊として2年間ヨルダンに赴任した濱口悠介さん(41)=奄美市笠利町=と、中国遼寧省出身で鹿児島国際大学に通う蒋一鳴(ジャン・イーミン)さん(26)が講話。3~6年生9人が参加し、海外の文化や風習について理解を深めた。

 

同事業は児童生徒が世界の国々について知り、視野を広げる機会をつくることが目的。県内の小中学校40校ほどに毎年協力隊OBと留学生を派遣する。今年度は奄美群島では計7校での実施を予定している。

 

講話ではまず、蒋さんが中国の文化を紹介。指を使った中国式の数え方や日本と中国の箸の形などの違いについて説明し、クイズを交えながら児童らと楽しく交流した。

 

濱口さんはヨルダンの遊牧民の衣装で登場。現地での取り組みの様子を写真を見せながら説明した。児童らはアラビア語のあいさつに挑戦し、濱口さんに続いて「アッサラームアライコム(こんにちは)」と元気よく唱和した。

 

5年生の永田愛奈さん(10)は「中国の箸が太いことやヨルダンに死海があることを初めて知った。行ってみたい」と興味深そうに話した。

 

蒋さんは「子どもたちの知りたいという思いが伝わってうれしかった。日中の架け橋になれれば」、濱口さんは「アラビア語に興味を持ってくれて良かった。自分で現地を訪れていろんな体験をしたいという気持ちを持ってほしい」とそれぞれ語った。

ヨルダンでの生活やアラビア語のあいさつを紹介する濱口さん