環境教育で国立公園内を散策 徳之島町・亀津小

2022年05月27日

子ども・教育

発見した動植物をタブレット端末で撮影する児童ら=26日、剥岳林道

徳之島町が推進する環境教育の授業が26日、同町の剥(はげ)岳林道であった。同町立亀津小学校4年生の児童68人が受講。認定ガイド7人の案内で林道を散策し、国立公園にも指定されている豊かな自然について学んだ。

 

環境教育は自然環境とのつながりを意識できる人材の育成を目的に町が2019年度から始めた事業。町内小学生が対象で、身の回りの森、川、海の自然環境や町の歴史などについて学ぶ。

 

散策は林道の徳之島町大原側からスタート。児童らは天城町三京側まで約2時間半かけて歩いた。道中ではヒメハブやキノボリトカゲ、リュウキュウハグロトンボなどに遭遇したほか、捕獲わなに捕らえられたネコ1匹も確認した。

 

受講した市来崎孝介君は「歩くのが結構大変で水筒の水を飲み干してしまった。見たかったマルバネクワガタやトクノシマトゲネズミには会えなかったけど、アマミノクロウサギの爪痕は見つけられたので楽しかった」と感想を述べた。

 

ガイドを務めた徳崇光さん(68)は「雨が続いた後なのであまり生き物は観察できなかったが、子どもたちが関心のある昆虫やケナガネズミの食べ残した松ぼっくりなども確認できた。きょう撮影した動植物についてしっかり調べて徳之島の自然について見識を深めてほしい」と期待を込めた。